ねぇ、もし旦那から離婚したいって言われたらどうする?
えーっ!
どうするって言われても離婚したくないもん。
逆にそう言われたらどうしたらいいのかな?
じゃあ今日は離婚したくない時の対処法を教えるね。
旦那に離婚したいと言われた時の6の対処法
離婚は、夫婦双方の合意がなければ成立しません。
原則として、「有責配偶者からの離婚請求はできない」とされています。
「有責配偶者」とは、浮気やDVなど、夫婦関係を破綻させるような原因を作った人という意味です。
つまり、旦那が浮気をした場合は旦那が有責配偶者というわけです。
この場合、妻から離婚を求めることはできますが、浮気をした旦那の方から離婚を求めることは原則としてできないのです。
しかし、この場合でも例外的に離婚が成立することがあります。
旦那から離婚したいと言われたけれども拒否したいという時の対処法をご紹介します。
これはしっかり覚えておかないと・・ッ
対処法1 とにかく応じない
旦那に離婚を求められたけれども離婚をしたくないという場合、とにかく応じてはいけません。
離婚届には絶対にサインをしないようにしましょう。
離婚の仕方には、
があります。
旦那が浮気をしたのならば、「協議離婚」と「離婚調停」ではあなたが離婚に同意しない限り離婚は成立しません。
対処法2 離婚届の不受理申出
旦那がどうしても離婚したくて、離婚届の妻の署名を偽造して勝手に離婚届を提出するということがあります。
本来離婚は夫婦双方の合意がなければできないとのですが、役所に提出された離婚届が書類として形式的に整ってさえいれば離婚届は受理されてしまうのです。
本当で夫婦双方が合意しているのか?離婚届を本当に本人が記入したのか?まで役所は確認しないよ。
妻本人が記入していないのだから無効だと主張しても、その修正には裁判が必要であったり、一度戸籍に記載された離婚の履歴は消えなかったりと、非常に面倒なことになります。
それを防ぐのが「離婚届不受理申出」です。
あらかじめ本籍地の市区町村役場でこの申請をしておけば、勝手に離婚届を提出されたとしても受理されないのです。
本当に離婚をするという際には、この申請を本人が一度取り下げしてから離婚届を提出します。
この制度すごいっ!これは絶対やらないと!
旦那が勝手に離婚届を提出して離婚が成立してしまうことを避けるために、離婚届不受理申出は早い段階で行っておくべきでしょう。
申請書類や書式は自治体で異なるので、各市区町村役場で確認してください。
対処法3 証拠集め
旦那が浮気をして夫婦関係の破綻の原因を作った場合、旦那からの離婚の請求は原則としてできません。
そのため、離婚をしたくない妻にとって旦那が浮気をしたという事実は離婚を拒否する場合において最強の武器なのです。
浮気の証拠はがっちり掴んでおきましょう。
浮気の証拠は、旦那と浮気相手の間に肉体関係があったことがわかるものが証拠としての価値が高いです。
- 肉体関係をにおわせるメールやLINEなどのメッセージアプリの履歴
- 写真や動画
- SNSへの投稿
が旦那のスマホにあるかもしれません。
浮気の証拠集めをどのようにしたらいいかわからない場合、浮気調査に特化した探偵に相談するのも良いでしょう。
対処法4 離婚請求が認められる条件を満たさない
浮気などで夫婦関係破綻の原因を作った有責配偶者からの離婚請求は原則として認められませんが、それが例外的に認められる場合があります。
その例外とは、基本的に以下の条件を満たすときです。
- 別居期間がかなりの長期に渡る場合
- 未成熟な子どもがいない場合
- 離婚をしても相手が困窮する恐れがない場合
別居期間がかなりの長期に渡る場合
別居期間がかなりの長期に渡る場合についてはとても重要です。
別居期間が長いと健全な夫婦関係とはとても思えません。
はたから見ても夫婦関係が完全に破綻しているように見えます。
長期に渡る別居の事実はそれだけで離婚の原因になりうるんだよ。
具体的にどの程度の期間別居をしたら離婚になるのかというのは、それぞれの夫婦の事情や裁判所の判断によって異なるので一概に言えません。
6年の別居で離婚が認められた事例もあれば、10年以上別居しても認められなかった事例もあります。
単純な期間の長短だけでなく、生活費の負担や資産の状況など他のポイントを含めての総合的な判断となるのです。
未成熟な子どもがいない場合
未成熟な子どもとは、未成年というわけではありません。
未成年でも結婚していたり就職をしていて経済的に自立している子どもは成熟しているとみなされるでしょうし、逆に成人していても学生であったり障害があるなどして親のサポートが必要な場合は成熟しているとは言い難いのです。
離婚をしても相手が困窮する恐れがない場合
離婚をすることで相手が精神的経済的に過酷な状態になる恐れがないということです。
これも各ケースで判断は異なるのですが、慰謝料や財産分与、養育費など特に金銭面の離婚条件が手厚いと、有責配偶者からの離婚請求が認められる場合が多いです。
特に気をつけたいのは①の別居期間がかなりの長期に渡る場合だよ。
別居を経て最終的に離婚をする夫婦というのはとても多いです。
離婚を避けたいのであれば、別居はしてはいけません。
対処法5 周囲に相談する
妻は離婚を望んでいないにもかかわらず旦那に離婚を切り出されると、妻はひとりで悩んでしまい精神的に相当参ってしまうかもしれません。
ひとりで鬱々としても新しいアイディアは思い浮かばないでしょうし事態が好転することはありません。
自分の両親や相手の両親、友人など信頼できる相手に相談することで、冷静な意見がもらえるかもしれません。
浮気の理由は何であれ、絶対的に悪いのは浮気をした旦那だもんね。
妻以外の立場の人から旦那に話をしてもらうことで、妻の話は冷静に聞けなかった旦那でも他の人からの説得には耳を傾けることもあります。
もちろん、誰に相談するかの見極めは重要です。
相談する相手を間違えると、相談相手が旦那を支持したり、根も葉もない噂が広がってしまったりして、逆に離婚の方向に進んでしまう恐れがあります。
本当に信頼できる相手中立な意見をくれそうな相手に相談しましょう。
対処法6 弁護士に相談する
弁護士は、離婚を望むときだけでなく離婚を拒否したい時にも相談できます。
法テラスで無料の法律相談をしたり、弁護士事務所によっては初回の相談を無料で行えるところもあるので、そういった制度を活用し専門家の意見を聞くことで解決への糸口がつかめるかもしれません。
ポイントは、夫婦間の話し合いの時点で弁護士に相談することです。
夫婦間の話し合いで離婚がまとまらない場合、離婚調停・離婚裁判へとステップが進んでいくわけですが、離婚調停へ進んだ夫婦の大半が結果的に再構築することなく離婚をしているのが現実です。
さきにも述べたとおり、浮気をした旦那からの離婚請求はできないというのが原則ですが、例外もあり、絶対に離婚が成立しないというわけではありません。
早めの段階で専門家に相談し、夫婦間の話し合いのみでまとめるのが良いでしょう。
旦那に離婚したいと言われたら まとめ
旦那に突然離婚を求められたらパニックになって当然です。
それが浮気をした旦那からの離婚請求であればなおのことです。
怒りと悲しみで冷静になるのが難しいかもしれませんが、落ち着いて状況を整理しましょう。
旦那が浮気をしたという事実がある以上、離婚をするにしろしないにしろ妻が有利なのです。
浮気の事実を証明する証拠は、離婚を拒否する際にも何よりの武器になるよ。
また、もしその後気持ちが変わりやはり離婚を考えるとなった際にも、浮気の証拠は慰謝料の請求の根拠となったりします。
また、離婚をしたくないからと言って旦那に必死にすがるのは逆効果です。
旦那の気持ちが余計に離れてしまいかねません。
話をする際には落ち着いて冷静に、自分は間違っていないと自信を持って話し合いに挑みましょう。
ひとりで話をする自信がないときは親族・友人・弁護士など周りの力を借りることも検討してください。
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